就活の軸の作り方・決め方 3つのステップ
自信をもって「就活の軸」を語れますか?
企業を選ぶ際に就活の軸が決まっている人とそうでない人では、大きな違いが出てきます。
なるべく早いタイミングで就活の軸を固め活動していくことで有利にはたらきます。
過去200件以上のES添削をおこない、コンサルタントもしている私の視点を交えてご紹介します。
就活面接で「就活軸」について聞かれたことがあるかアンケートを取ると、75%の方が聞かれたことがあると回答されています。
こんな方におすすめ
- 就活の軸がまだ固まっていない
- 企業を選ぶときには「なんとなく」が多い
- なぜこの企業に興味があるか説明しづらい
- 志望動機を書くのに苦労している
決め方3つのステップ
今回の結論です。この3つのステップで作ることをおすすめします。
- 気になる企業の共通点を探す
- 自身の経験と紐づける
- 選考を受けながら進化させる
この方法で作ると非常に効率よく就活を進めることができます。
就活の軸を固めることは重要ですが、そこに時間をかけすぎる必要はありません。
また一回で全て決め切る必要もありません、一度仮決めをして少しずつ進化させていけばよいのです。
1.気になる企業の共通点を探す
自己分析から就活軸を見つけようとすると色々な想いが出てきて迷子になってしまうケースがあります。
そこでおすすめなのが気になる企業から探す方法です。
まず、リクナビやマイナビ等の就活サイトを眺めながら気になる業界の気になる企業を探していきます。
この時重要なのは「気になる企業」ではなく、「気にならない企業」もしっかりと覚えておきましょう。
40社~50社をランダムに見て「気になる企業」と「気にならない企業」に分けてみましょう。ここでは考えすぎず好き・嫌いの感覚で分けましょう。
振り分けが出来たらその中で
- なぜこの企業が気になるのか?
- なぜこの企業は気にならないのか?
を考えていきます。
気になる理由より、気にならない理由のほうがすぐに出る場合も多いので両方の理由を考えることがポイントです。
共通点は1つではなく複数見つけられるようにしましょう。
例えば、
「食品を扱っている」+「直接消費者との接点がある」+「ベンチャー思考が強い」
このような形で共通点をみつけましょう。
2.自身の経験と紐づける
1つ目の方法で共通点を見つけた後は、その企業に興味を持った理由とご自身の過去の経験とを結びつけます。
先ほど例で挙げた「食品を扱っている」+「消費者との接点がある」+「ベンチャー思考が強い」といった場合それぞれで経験と紐づけます。
なぜ食品を扱っている企業に興味があるのか?
→過去に食品を扱っているお店でアルバイトをしていた経験
→美味しいお店を友人に紹介して喜ばれた経験
→祖父母の農家を手伝いながら、野菜を作ることが大変だと感じた経験
複数の経験を結び付けられると、よりその理由は自分のものになっていきます。
ちょっとしたことでも紐づけて膨らませていきましょう。
3.選考を受けながら進化させる
選考前に全てを固める必要はありません。
色々な企業の説明会や選考を受ける中で、さらに具体的に就活の軸が絞れていくケースが多いです。
はじめから完璧を求めずにまずは仮で決定し言語化しておくことが大切です。
例えば選考や説明会をしていくなかで、この企業の先輩はすごく尊敬できる方が多いな、や楽しい方が多いなとなった場合には「尊敬できる仲間と働く」ということが軸として加わるかもしれません。
また逆に、こんな会社は嫌だなと直感的に思った時になぜ嫌だと感じたのか?を考えると就活の軸がさらに強化されていきます。
OB訪問や面接で話していく中で、自分にしっくりくる軸になるよう進化させていきましょう。
実はこの進化させるというステップが一番大事です。
進化させるためには自分の心にアンテナを張って気持ちの上がり下がりに敏感になっておく必要があるからです。
自然とアンテナが立っていると、企業選びの際失敗のリスクが下がります。
自分の心の動きをしっかりと見極めましょう。
就活の軸を聞く理由
なぜ多くの企業は面接やESで就活の軸を聞くのでしょうか?
それは採用のミスマッチを防ぐ為です。
大事にしていることが企業風土と合わないということがわかる質問なのです。
例えば安定志向が強い企業に対して、新しいチャレンジを大事にするベンチャー思考の方が入社するとお互いに不幸になるケースがあります。
これはどちらが良いということではなく、合う合わないの話です。
今は大卒でも3年以内離職率3割程度の時代です。
しっかりと合う人材を採用するために聞く大事な質問なのです。
その時に企業が求めている就活軸と大きくずれた回答をすると落とされる可能性が一気に上がるということを覚えておきましょう。
就活軸で嘘をつく必要はありませんが、この企業はどのような人材を求めているかは想定して答えられると良いでしょう。
就活軸の例
具体的にどのような軸が良いのか実例を見ていきましょう。
少しでも参考になると嬉しいです。
仕事内容
・仕事を通じて弱い立場の方を笑顔にできる
・生活に寄り添う仕事で地域社会に貢献できる
・格差社会の解消に貢献できる
・〇〇研究を活かせる分野の仕事
・経営者の役に立てる仕事
・IT技術で社会をさらに便利できる
環境・風土
・成長フェーズの企業で共に成長できる
・厳しい環境で切磋琢磨できる環境
・若いうちから色々なことにチャレンジできる
・新たな事業を立ち上げられる
就活の軸は自分で自信をもって語られか?です。
他人が良し悪しを決めるものでは無いので納得いくまで動き、考えていきましょう。